2006年8月 6日 (日)

ロスト・イン・トランスレーション

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オススメ度 ★★★★

渋谷シネマライズで上映されていたこの映画、DVD化されてから時間が経っていますが、ようやく見ることができました。

外国から日本にやってきた人が、東京で孤独感に悩まされる。そういった心情がよく表現されているな〜と思った。東京は様々な外国文化が氾濫してて、全く統一感がなく、日本らしいところがこれっぽっちもない。それは人間関係が希薄なコミュニティにつながる。それじゃあ、孤独感を感じるのも無理はない(特に、外から来る人にとってはね)。

私は、アメリカとデンマークで生活をしたことがありますが、その時にはそんなに孤独感は感じませんでした。言葉の壁はやっぱりあったのですが、周りが温かく迎えてくれたからか、なんか、自然にそこのコミュニティに溶け込むことができたと思います。

やっぱり、「人」が違うんですかね?

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2006年7月17日 (月)

ニライカナイからの手紙

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オススメ度 ★★★★★+++(過去最高点!)

このところ、イライラすることが多かったので、DVDを見たり、本を読んだりして気分転換を図っていた。おかげで、この連休はプチ引きこもり状態。でも、「ニライカナイからの手紙」を見る事ができたので、良しとしようって前向きに考えてみる。

舞台の竹富島は、沖縄県八重山諸島の島の一つ。素朴で、のんびりとした島の雰囲気に妙に心地よさを感じてしまいました。そんな、ほのぼのとした雰囲気の、この映画のテーマにうつぐみの精神というものがある。みんなで支え合って、助け合って、一緒に... その精神の根底には、相手を思いやる気持ちがある気がします。

沖縄の人って、なんかすごく温かいですよね。以前、西表島で生活していた時にそう感じました。
沖縄地方の気候や雰囲気もそう感じさせる原因の一つなのかもしれませんが、本質的には、自然に相手を思いやることができる、そういった人柄なんだと思う。

私は、4月から新社会人になりました。学生と違って、社会人になると、自分が接する世界が一気に拡がる。そんな新しい世界で、人と付き合っていくのって、すごく難しい。最近、特にそう思う。だから、ちょっと恥ずかしいし難しいけど、相手を思いやることを忘れず、「いつも、相手がどう思うかを念頭において行動する」ことを心がけるようにしている。少しでも、いい付き合いをするためにね。

「ニライカナイからの手紙」は、なんて表現したら良いのか分かりませんが(自分のボキャブラリー不足がもどかしい)、思いっきり泣きたいときに最適な、あたたかい感動に出会える作品だと思います。

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2006年6月18日 (日)

戦場のピアニスト

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オススメ度 ★★★★★

「戦場のピアニスト」というタイトルや、作中でショパンのノクターン20番が使われていることから、ピアニストの話だと思っていました。

ところが!!!

これは、第二次大戦を生き抜いた人からみた、戦争映画でした。その戦争を生き抜いた人がたまたま、ピアニストだったというだけ。

瓦礫だらけの破壊された街並、物のように路肩に横たわる死体。
映像に映し出されたそういう無機質さが、戦争のもつ悲惨さ、残虐さ、理不尽さを十分すぎる程、表現している。
そんな中、作品で演奏されるショパンの曲(ポーランドが舞台なので、ショパンが選曲されるのは当然)はとても情緒があって、戦争の悲劇性を一瞬忘れさせてくれる。一種の清涼剤的な働きをしていると思いました。まさに、静と動の対比が絶妙。

私はショパンの曲では、バラード1番が最も好きな曲なので、作品内で聞く事ができて嬉しい(少し、短縮されていたのが残念)。最後の演奏はアンダンテ・スピアナート。明るい感じの曲で、ラストを飾るのにふさわしい曲だと思います。やっぱり、ショパンは最高だなと思いました。

「何年間もピアノを弾いていなかったはずなのに、いきなりバラード1番を演奏するのは無理」とか、ピアノを弾く人の目からは、?な点も見受けられるが、そんなことを言うのは野暮というもの。作品の素晴らしさは変わらない。

ピアノを弾く人、そうでない人。どちらにもオススメの映画です。

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2006年6月17日 (土)

バタフライ・エフェクト

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オススメ度 ★★★★☆

最初の数分を見た時には、サスペンスなのかと思った。でも、実際にはサスペンスではない。じゃあ、どのジャンルかと言われると、よく分からない。バタフライ・エフェクトというジャンルと言うしかない。

“自分の隣人の今”を変えるため、過去に戻ってちょっとした“初期条件の変更”を行う。“一番良い今”を見つけるために、何度も過去に戻ってちょっとした修正を繰り返すが、事態はいっこうに良くなる気配がない。

そんな中とった、主人公の決断は物事の根本を変更する事だった。そして、訪れる最後のエンディング。。。
私的にはオリジナルのエンディングが一番しっくりくるのですが、この辺意見が分かれるところだと思います。

でも、今が気に入らないからといって、過去に戻ってやり直そうっていう考え方ってどうなのよ? これだと、ここ一番って時に、真剣に責任もって決断できないんじゃないの? 話の根幹に関わる部分だけど、疑問に思ってしまいました。

「バタフライ・エフェクト」とは、ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる。つまり、初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出すというカオス理論のこと。

「風が吹けば、桶屋がもうかる」は日本版バタフライ・エフェクトか?

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2006年6月11日 (日)

殺人の追憶

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「キャスト」
 ソン・ガンホ
 キム・サンギョン

オススメ度 ★★★★★+(星5つプラス)

連続殺人犯として挙げてきた容疑者たちが、次々と“シロ”であることが判明する。とどまることを知らない、殺人事件に刑事たちはだんだんと追いつめられて行く...

この映画、最後まで殺人犯が誰だか分からない。つまり、事件が解決していない。普通は、“事件未解決”だと、消化不良な感じがするが、この映画はそれでも満足できる仕上がりになっている。

それは、荒涼とした田舎の風景、暗闇に降る雨、殺人犯の顔がほとんど見えない等の演出によって、“見えない犯人”を追わなければならない焦燥感や、恐怖感が十分に伝わってきて(プレデターの演出に近いか?)、リアルに事件を感じることができるからかもしれない。もちろん、それを伝えるだけの演技力が役者にあるのは、いうまでもない。

ソン・ガンホとキム・サンギョン演じる、2人の刑事がメイン。殺人事件が起こるつれて、はじめは対称的であった、2人の事件解決に対する姿勢が逆転していく様がよく描けている。この辺、“追いつめられている感”が出ていてGood!

ただ、キム・サンギョン演じる刑事が「どうして、ソウルから赴任してきたのか」、「どうして、そこまで事件解決に執着するのか(何か個人的な理由があるのか)」その辺の説明がもう少しあっても良かった。

ラストでソン・ガンホが、企業の重役の役を演じていたが、刑事姿とのギャップにちょっと笑った。でも、その後の“少女の一言”でそんな笑いも恐怖で打ち消される。

傑作の部類に入る作品です。

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2006年6月 5日 (月)

タイムライン

Timeline







オススメ度 ★★★☆☆

マイケル・クライトンのSF同名小説が原作。
このタイムラインの映画化を聞いた時には、「マジで!!」と、嬉しかった一方で、「大丈夫か?」と不安な部分もあった。というのも、本当に小説の中の世界観を、映像化できるのかと思ったから。
でも、ジュラシックパークの映画化が何とかなったのだから、タイムラインもまあ大丈夫だろうと思っていた。

ところが...である。

実際に見てみると、どうもしっくりこない。
まず、中世ヨーロッパの歴史を知っていないと、話の設定が分からない。中世のフランスなのに、どうして英語をしゃべる人がいるの? etc... そのへん、「視聴者に不親切な作りになっていて、残念。」もう少し、丁寧にお願いします。
あと、話の展開が早すぎる。「原作からトピックをいくつか拾ってきて、それらを繋ぎ合わせて、一つの話に仕上げました」というような印象を受けた。このへんももう少し、丁寧にお願いします。

学問と恋、どっちを取るか。この問いに対して、ラストでマレク(登場人物の1人)は恋を選んだ。
これは、序盤の教授の息子への例示に対する、一つの答えになっている。
タイムラインの、このラストは結構好きなので、そこのところはかなり満足。

私の場合、どっちを取るかは...言うまでもない。

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2006年5月29日 (月)

ラヴェンダーの咲く庭で

Lavender







「あらすじ」
イギリス・コーンウォール地方に2人の老姉妹(ジャネットとアーシュラ)が暮らしていた。ある嵐の翌日、海岸に1人の若者が(アンドレア)打ち上げられていた。老姉妹たちはその若者を介抱するのだが、ポーランド人のアンドレアは英語が理解できず、ジェスチャーと片言の英語、そしてドイツ語の辞書片手になんとかコミュニケーションを図る。やがてアンドレアは同居するようになり、ひょんなことから、実はヴァイオリンの名手であることが分かり、3人にとって幸せな時間が訪れるのだが、その時以降、何かが少しずつ(特にアーシュラの中では)変わっていく。。。


「オススメ度」★★★☆☆

この映画、1年くらい前に話題になった「ピアノマン」の話とよく似ているといわれていたので、気になっていた作品でした。

まず、イギリスのコーンウォール地方の、のどかな田園風景に癒されます。「時間がゆっくり流れている感じ」がよく表れています。この風景にヴァイオリンの優しい音がマッチして、情緒感たっぷりに仕上がっている気がしました。

アーシュラとジャネットはアンドレアと一緒に住んでいるうちに、彼のことが好きになっていく。それは、彼女達が若い頃に体験できなかったことで、ようやく訪れた"幸せな夏"だった。その恋心をジュディ・デンチとマギー・スミスが素晴らしい演技で表現するのですが、2人の演技は最高でした。特にジュディ・デンチは不気味にさえ感じてしまうほどです。さすがオスカー女優。

人間は年をとっても恋はできる。でも、肉体的な衰えや、それまでに得た経験が邪魔をして、それが叶うかといわれると...そんなことを考えました。

主演女優の演技は素晴らしく、映像美やBGMも最高な一方で、アンドレアの心理描写が不足気味なのと、物語が淡々と流れ、平板な感じになっている印象を受けました。...なので、最終的には星3つというところ。

ちなみに、作品中で、ジャネットが演奏する春の歌(メンデルスゾーン作)を聞いて、アンドレアが「ひどいからやめてくれ」というシーンがあるのですが、あれは私でもやめてくれと言いたいですね(笑)

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2006年5月21日 (日)

ショーシャンクの空に

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脱走ものと聞いて、真っ先に思い出すものは「大脱走」だが、「ショーシャンクの空に」は大脱走とは全く異なるテイストの映画でした。

オススメ度  ★★★★★

この映画のキーワードは希望。
えん罪で刑務所へ入れられたアンディ(ティム・ロビンス)は、いつか塀の外へ出て自由になるという希望を持ち続けていた。ともすれば長い塀の中での暮らしに慣れ、心地よささえ感じてしまい、そんな希望など儚く消えてしまうものだが、アンディは違った。常に希望を持ち続けていた。

彼の中では、刑務所内の図書施設を充実させたり、囚人に高校卒業の資格をとらせたり、自分にできることを精一杯行うことで希望をつないでいたのだと思う(Busy livingというセリフがある)。そんなアンディの姿は徐々に、他の囚人にも変化を及ぼしていく。そして、ある事件をきっかけに、アンディは脱走を試み…

映画って、ある程度の所まで見ると、「こんな感じで終わるんだろうなぁ」とラストがだいたい予想できる。
この映画もほぼ予想通りではあったのだが、それが予想以上に素晴らしいラストシーンで、いい意味で期待を裏切ってくれた。

コバルトブルーの海と白い砂浜。そこを歩くレッド(モーガン・フリーマン)と彼を見つけた時のアンディの笑顔。それだけで十分伝わるものがありました。

「ショーシャンクの空に」はいつも貸し出し中で、なかなか見ることができなかった作品でした。でも、逆にいつも誰かが観ていると考えると、なんだか嬉しい気がします。オススメの映画です。

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2006年5月15日 (月)

ユージュアル・サスペクツ 

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オススメ度 ★★★★★

あまり知名度は高くないが、見てみたらとても面白かった。そんな映画の代表がこのユージュアル・サスペクツ。複雑に張り巡らされた伏線。最後に待つ驚きのからくり。
最初に見たときには、「えっ? マジでー!!」としっかり騙されちゃいました テヘヘッ(*゚ー゚)> 
あまりにもあっさりと騙された自分が情けなくて、もう一度、二度とじっくり見直してリベンジに燃える。そんな映画です。

ケビン・スペイシー、ガブリエル・バーン、ベニチオ・デル・トロなど、一癖も二癖もありそうな俳優がキャスティングされていて、それぞれがまた、いい味出してるんだよねー。個人的には、ピート・ポスルスウェイト(コバヤシ役)のインチキ日本人ぶりが印象的。

この映画は10年くらい前の作品ですが、いろいろなレヴューを見ても、高評価連発です。いまなお、こんなにも支持されていることが、この映画がいかに素晴らしいかを物語っていると思います。オススメの一本です。

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2006年5月14日 (日)

The Sting

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The Stingの舞台は1930年代のシカゴ。

親友を殺された詐欺師達(ロバート・レッドフォード、ポール・ニューマン)が、その報復に街のボスから大金をだまし取とうとする、痛快娯楽映画。1973年のアカデミー作品賞受賞作品。

最近、「これは面白い」と思える映画に出会ってないので、棚の奥からThe Stingのビデオを引っ張りだして見た。何回見たか分からないが、何度見てもやはり面白い。本当にいい映画とは何回見ても笑える、泣ける、感動できる映画だと思うが、このThe Stingはまさにその代表格。

脚本も最高、BGMも最高で文句なし。そして、なによりも、ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンがめちゃめちゃかっこいい。ラストに待ち構えるどんでん返しに胸がスカッとして、見終わった後も、しばらく何もしたくないほどの余韻に浸れる。大どんでん返しとはまさに、この映画のためにある言葉。この映画を初めて見た時の印象が、あまりにも強烈だったので、いまだにこれを上回る映画には出会っていないです。

オススメ度は星5つ(いや、星の数では表せないくらいの評価)。是非、The Stingを見てください。

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