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2006年9月 8日 (金)

【君の名残を】朝倉卓弥


君の名残を

オススメ度 ★★★★☆

「四日間の奇蹟」の朝倉卓弥作品。四日間の奇蹟が意外と良作だったので、期待して読んでみました。

現代に生きる友恵、武蔵、志郎の3人の若者が、源平合戦の鎌倉時代にタイムスリップ。鎌倉時代で第二の人生を歩むことになる。はじめは3人のストーリーがパラレルに進むのだが、やがてそれぞれが接点を持ちつつ、交差する。

タイムスリップを使い、時代を超えて様々な人の人生が交錯する本作品は、手塚治虫の「火の鳥」を彷彿とさせる壮大さをもっている。そんな壮大なスケールだと、中身が薄くなりがちだが、この作品は中身もしっかりしている。

異時代に強制的に“飛ばされた”彼らが、そこで、何に苦しみ、何に幸せを感じ、どう生きていこうと考えたのか。平家物語をベースにして描かれる「彼らの生きる道」は、読んでいて時に力強さを、また時には儚さをも感じさせるものでした。特に友恵と武蔵、彼ら二人の行動には心打つものがあります。

「君の名残を」。読んだ後に、「作品の名残」をいつまでも楽しんでいたいと思うような作品です。

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